減衰曲線の詳細の定義

設備における減衰曲線の詳細を定義します。減衰曲線は、特定の資産クラスに対して予想資産条件スコアを経時的に記録します。

システムによる減衰曲線の判断を希望する場合、マルコフ連鎖を使用します。マルコフ連鎖は連鎖の前の反復で設備が特定の状態または正常性に達した後に、設備が特定の状態または正常性にとどまる可能性を判断するため、推移マトリックスを使用します。設備状態の変更は推移と呼ばれ、ある状態から異なる状態へ設備が移動する可能性は推移確率と呼ばれます。設備の最初の状態は完全に健全なものと仮定しています。

  1. [設備] > [設備ランキング] > [減衰曲線]を選択します。
  2. [新しいレコード]をクリックします。
  3. 次の情報を指定します。
    減衰曲線
    減衰曲線の名前と説明を指定します。
    組織
    減衰曲線に関連付ける組織を指定します。
    ステータス
    減衰曲線のステータスを選択します。
    タイプ最大値
    [タイプ]フィールドの選択に関連した期間、使用量またはパーセントの最大値を指定します。
    タイプ
    期間ベース、使用量ベース、またはパーセントを減衰曲線タイプとして指定します。
    期間ベース
    [タイプ]を期間ベースに指定する場合は、その期間の測定単位を指定します。
    使用量に基づく
    [タイプ]を使用量ベースに指定する場合は、使用量の測定単位を指定します。
    条件スコア開始
    設備が新しい場合に開始条件スコア値を指定します。
    条件スコア終了
    設備の耐用年数が終了する場合に開始条件スコア値を指定します。
    条件スコアしきい値
    設備の耐用年数が終了する場合にしきい値の条件スコアを指定します。
    操作修飾子
    オプションで、減衰曲線の操作修飾子を指定します。

    操作修飾子は、減衰曲線の基となる寒冷気候および学年などの使用条件を示します。温暖な気候で一年中使用すると、異なる減衰曲線が生じる可能性があります。

    線状資産フラグ
    減衰曲線が線状資産に関連していることを示すには、必要に応じてこのチェックボックスを選択します。
  4. 次の情報を確率モデルに指定します。
    マルコフ連鎖
    このチェックボックスを選択し、マルコフ連鎖を使用して減衰曲線を作成します。
    状態数
    推移マトリックスで使用する状態数を指定します。最小数は2となり、最大数は10です。
    曲線頂点間隔
    曲線頂点の間隔を指定します。間隔は[タイプ]と[タイプ最大値]の選択次第で異なります。

    20年の期間に基づく曲線を定義していて、毎年の条件スコアを入手する場合には、1を指定します。システムは曲線頂点を計算し、20分の1に分割します。

    最大使用量が500,000マイルの使用量基準減衰曲線では、10,000マイル毎の条件スコアが必要な場合があるとします。この例で[曲線頂点間隔]に10,000を指定すると、システムにより曲線頂点が50に設定されます。

    精度
    算出条件スコアの精度を設定します。
  5. [保存]をクリックします。