複合組織セキュリティ(MOS)の実装

複数組織セキュリティ(MOS)には、システム管理者が組織内に個別に安全な論理データベースを設定する機能です。組織ごとに1つの論理データベースが存在しますが、システムの物理データベースは1つだけです。MOSを有効にするには、インストールパラメータMULTIORGを[はい]に設定する必要があります。

｢インストールパラメータの定義｣をご覧ください。

MOSを有効にした後で、無効にすることはできません。設定しているセキュリティの種類に応じて、自分が所属していない組織のデータをユーザが表示したり修正したりすることは許可されません。

MOSを利用すると、システムはユーザグループよりもユーザによって制御されるようになり、ユーザが複数の役割を持つことが可能になります。ユーザを複数の組織に関連付け、そのユーザのデフォルトの組織を設定します。ユーザがログインすると、ユーザのデフォルト組織が表示されます。デフォルトの組織は、ユーザがアクセスできる組織のいずれかに変更できます。特定の組織にログインしたユーザは、アクセス可能なすべての組織に固有のデータ、および「共通」として定義されたすべての情報を表示および修正できます。「共通」の情報には、すべての組織およびユーザからアクセス可能です。

新しいレコードを挿入すると、そのレコードは現在のログインセッションの組織に自動的にデフォルト設定されます。ただし、組織は、ユーザがアクセスできる任意の組織に変更できます。

MOSは、施設セキュリティを置き換えます。そのため、MOSを使用しない場合、フォームに[組織]は表示されません。