記録への署名

電子署名を必要とするように定義されたレコードのステータスを変更すると、署名に対してユーザID、パスワード、理由の入力が求められます。ユーザIDとパスワードは、ユーザがシステムにログインしたときのIDおよびパスワードと同じですが、有効なユーザIDとパスワードを持つユーザであれば、システムに物理的にログインしていなくても電子記録に署名できます。ユーザ情報を確認した後、システムはレコードのスナップショットを作成し、データベースに格納します。複数のレコードを一度に更新する場合は、レコードごとに署名を要求されます。

  1. ステータス変更に電子署名が必要なフォームを開きます。
  2. ステータスを変更するレコードを検索します。ステータス変更には、レコードの挿入、レコードの削除、または[電子記録設定]フォームで定義されている特定の変更があります。
  3. 選択したレコードのステータスを変更し、[レコードを保存]をクリックします。
  4. 次の情報を指定します。
    ユーザID
    ユーザIDを指定します。
    パスワード
    ユーザIDに関連するパスワードを指定します。
    署名タイプ
    電子署名の理由(例:検証、承認)を指定します。[システムコード]フォームで、ESTPエンティティの署名タイプを定義します。
    証明書番号
    固有の証明書番号を電子署名用に指定します。
    証明書タイプ
    必要に応じて、証明書タイプを変更します。

    インストールパラメータFAAMODは、電子署名のために証明書番号と証明書タイプを入力する必要があるかどうかを決定します。FAAMODが[オン]に設定されている場合は、[電子署名]ポップアップに[証明書番号]と[証明書タイプ]が表示され、有効な証明書番号とタイプを入力してレコードに署名する必要があります。選択した[証明書番号]に基づいて、自動的に[証明書タイプ]が入力されます。証明書番号とタイプは、[社員]フォームの[資格]タブにある社員レコードと関連付けられています。Infor EAM for SQL Serverでは、[資格]タブは利用できません。

    [証明書番号]と[証明書タイプ]の検索には、社員が現在保有している資格の研修レコードに関連付けられた証明書の番号とタイプだけが表示されます。

    また、[社員]フォームの社員のユーザグループに基づいて、証明証書番号とタイプが社員に関連付けられます。このためFAAMODが[オン]に設定されている場合は、電子記録に署名する際に証明書番号とタイプを入力する必要がある社員ごとに、[ユーザ]を選択する必要があります。

  5. [OK]をクリックします。

    [取消]をクリックすると、フォームが閉じられて変更は記録されません。

    電子署名を入力しなければ、レコードに対する変更は許可されません。また、無効または期限切れのIDとパスワードを入力した場合、有効な証明書番号とタイプを入力しなかった場合、またはステータス変更の承認がない場合は、アクセス違反が記録され、電子署名は記録されません。署名の失敗回数がインストールパラメータSECUVIOLで指定した回数を超えると、ユーザがロックされます。ユーザのロックを解除するには、システム管理者に連絡してください。