倉庫の作成

倉庫を作成して、部品を保管するための特定の場所を定義します。倉庫の作成時、インストールパラメータPRICETYPで指定した値が倉庫の[価格タイプ]に自動挿入されますが、各倉庫で必要に応じて変更することができます。

倉庫の価格決定方法は、平均価格、最終価格、標準価格、先入れ先出し価格(FIFO)、または後入れ先出し価格(LIFO)が設定可能です。ただしインストールパラメータPRICELEVの設定がS(倉庫)の場合、[価格タイプ]の設定はFIFOまたはLIFOに限られます。

倉庫を作成するには:

  1. [機材] > [設定] > [倉庫]を選択します。
  2. [新しいレコード]をクリックします。
  3. 次の情報を指定します。
    組織
    複組織セキュリティを使用する場合、倉庫が属する組織を指定します。

    倉庫を共通組織に所属させることはできません。

    倉庫
    倉庫を識別する一意のコードを指定し、その右のフィールドに倉庫の説明を入力します。
    クラス
    倉庫のクラスを指定します。表示されるクラスはSTORエンティティに属します。
    企業の場所
    倉庫に対する企業の場所を指定します。

    [企業の場所]を関連させることができるのは1つの[倉庫]だけです。

    価格タイプ
    倉庫の価格タイプを選択します。

    インストールパラメータPRICELEVの設定がPの場合、[価格タイプ]は非表示になります。システムは倉庫の価格タイプをインストールパラメータPRICETYPの設定に基づいて設定します。

    場所
    施設内の倉庫の場所を指定します。
    自動購買要求ステータス
    数量が指定した最小より少ない場合、部品購買要求に対するステータスコードを選択します。[自動購買要求ステータス]により、システムが生成した購買要求に自動的に割り当てられたステータスが指定されます。[自動購買要求ステータス]を設定して、設定済追加発注ポイントおよび承認済追加発注数量で購買要求に承認済のステータスを自動的に割り当てることもできます。
    親倉庫
    親倉庫を指定します。
    親の追加発注詳細をコピー
    子倉庫で在庫レコードを作成するとき、親倉庫から子倉庫に在庫管理情報をコピーするときは選択します。

    親倉庫を選択すると、親倉庫の在庫レコードから[最小レベル]、[追加発注レベル]、[オーダ数量]、[優先仕入先]または[優先倉庫]の値が新しい在庫レコードに自動挿入されます。

    [親の追加発注詳細をコピー]は、[親倉庫]に値を選んだ場合のみ有効になります。さらに追加発注詳細のコピー元として親に選択した倉庫にはすでに倉庫レコードが存在し、インストールパラメータDEFSTOCKは[はい]に設定しておく必要があります。

    使用中止
    この倉庫はもう使用しない場合に選択します。[使用中止]を選択すると、システムには倉庫レコードが残りますが、他のフォームから倉庫検索を行っても表示されなくなります。ただし、この倉庫の情報を必要に応じて変更することは可能です。

    [使用中止]を選択しても、購買要求、購買オーダ、購買オーダ受領、部品発行、返品など倉庫で完了していない処理が影響を受けることはありません。

    部品税金コード
    PO明細の[部品]タブにある部品の税金コードを指定します。
    サービス税金コード
    PO明細の[サービス]タブにあるサービスの税金コードを指定します。
    日、月、火、水、木、金、土
    システムが[予約部品バッファ(日数)]に基づく需要基準で購買要求を生成するとき、日数のカウントに入れる倉庫の作業日を選択します。

    たとえば倉庫の作業日として[]、[]、[]、[]、[]を選択すると、選択した曜日のみがカウントされ、土曜日と日曜日はカウントから除外されます。[予約部品バッファ(日)]を60に設定し、作業日として[]、[]、[]、[]、および[]を選択すると、実際には60日以上の部品需要が生成済みの購買要求に組み込まれますが、倉庫の作業日数として選択されているのは60日間です。

    リードタイム(日数)
    倉庫の在庫を納入または転送するために内部で必要な日数を指定します。[リードタイム(日数)]が使用されるのは倉庫間調達要求の場合のみです。

    [部品]フォームの[倉庫]ページでも[リードタイム(日数)]を定義すると、その値により、[倉庫]フォームの[詳細情報]ページで入力した値は上書きされます。

    内部リードタイム(日数)
    倉庫の在庫を納入または転送するために内部で必要な日数を指定します。[内部リードタイム(日数)]は、バッチレポートから自動生成される倉庫間の調達要求に使用されます。

    [内部リードタイム(日数)]を指定すると、在庫の受領に必要な時間を計算する際に考慮すべき承認や処理に必要なリードタイムを計算に入れることができます。[内部リードタイム(日数)]で指定した値は、[仕入先]フォームの[詳細情報]ページにある仕入先に指定した[リードタイム(日数)]と共に考慮されます。ある倉庫では購買オーダの承認に内部で3日を要すると分かっていれば、[内部リードタイム(日数)]の値に3を入力し、この倉庫で需要基準の購買要求を生成する際のリードタイムを組み込みます。

    予約部品バッファ(日数)
    予約部品の購買要求を生成する際、そこに含める最大予約期間を日数で指定します。[予約部品バッファ(日数)]は、購買要求を自動生成する場合のみに使用します。

    たとえば[予約部品バッファ(日数)]の値として60に指定すると、システムが購買要求に含めるのは、その生成日の60日以内に需要がある部品のみです。

    [予約部品バッファ(日数)]の機能についてさらに説明します。組織が使用するスケジューラによって予防保全作業オーダが作成され、発行されたとします。その作業オーダには部品予約があり、そこから部品に対する需要が生まれます。作業オーダの期日は購買要求の生成日から6か月で、部品の需要も6か月までです。[予約部品バッファ(日数)]の設定は60日のため、購買要求を生成する際、システムはこの作業オーダ用の部品の需要は対象としません。作業オーダに必要な部品の需要はあっても、それがバッファで指定した60日を上回っているためです。

    ラベルプリンタ
    バーコードラベルの印刷に使用するプリンタのデフォルトを指定します。
    ラベルテンプレート(発行)
    発行用に印刷するバーコードラベルのテンプレートのデフォルトを指定します。
    ラベルテンプレート(受領)
    購買オーダ受領用に印刷するバーコードラベルのテンプレートのデフォルトを指定します。
    ラベルテンプレート(非PO受領)
    非購買オーダ受領用に印刷するバーコードラベルのテンプレートのデフォルトを指定します。
    ラベルテンプレート(倉庫間受領)
    倉庫間受領用に印刷するバーコードラベルのテンプレートのデフォルトを指定します。
    ラベルテンプレート(保証返品)
    保証返品用に印刷するバーコードラベルのテンプレートのデフォルトを指定します。
    ラベルテンプレート(PO受領上の保留品目)
    PO受領上の保留品目用に印刷するバーコードラベルのテンプレートのデフォルトを指定します。
    ラベルテンプレート(非PO受領上の保留品目)
    非PO受領上の保留品目用に印刷するバーコードラベルのテンプレートのデフォルトを指定します。
    ラベルテンプレート(在庫転送上の保留品目)
    在庫転送上の保留品目用に印刷するバーコードラベルのテンプレートのデフォルトを指定します。
    ラベルサーバ
    バーコードラベルを印刷するためのサーバを指定します。
  4. [レコードを保存]をクリックします。