部品情報の作成と管理
業務用の部品情報を作成し管理することには、さまざまなメリットがあります。この情報をデータベースに登録しておけば、組織の購買担当者、倉庫の社員、計画立案者、管理者、および他の社員がこの情報を繰り返し利用できます。
部品情報の作成と管理に関する重要なポイントの1つは、部品の価格決定方法の選択と設定です。さまざまな価格タイプと価格決定方法を使用して、在庫を設定したり初期化できます。平均価格は、部品のライフサイクル全体において計算された平均的な部品価格に影響を与えます。最終価格は購入時に部品に対して支払われた最終的な価格です。標準価格は定期的に調整される固定価格で、通常は仕入先のカタログに表示されます。初期価格は入力することができますが、部品の処理記録が始まると、システムがこれらの価格を再調整します。基本価格は購入時のデフォルト価格で、部品が仕入先のカタログにない場合に使用されます。これは部品が関わる作業オーダ、在庫発行、直接購買にも使用される価格です。価格タイプの設定値次第で、基本価格は必ず平均価格、最終価格、標準価格のどれかになります。
また、後入れ先出し価格(LIFO)、先入れ先出し(FIFO)在庫評価方法を使用した在庫の設定と初期化ができます。LIFOとFIFOはどちらも時間に基づく価格タイプです。FIFO在庫価格決定によって、最新の購入機材を使用する前に最初に購入した機材を消費できます。LIFO価格決定では、最初に購入した機材を使用する前に最新の購入機材を消費します。データベースに部品情報を加える前に、まずはクラスコード、カテゴリ、単位、仕入先その他の情報を定義します。