購買要求を使用しない部品の転送

調達要求を使用せずに倉庫間で部品を転送します。[クイック倉庫間転送]フォームを使って転送された部品はステータスが移動中にはなりません。このトラッキング機能はこのタイプの転送には使用されないので、倉庫間転送は機材の迅速な移動用とする必要があります。配送元倉庫と配送先倉庫では、使用可能数量が処理の保存直後に調整されます。

倉庫間で部品を転送すると、システムが転送された部品の在庫レコードを受領側倉庫に作成します。価格タイプのデフォルトは受領側倉庫の価格タイプです。倉庫の価格タイプのデフォルトはインストールパラメータPRICELEVで定義しますが、各倉庫で必要に応じて変更することができます。

[クイック倉庫間転送]フォームを使用して転送ヘッダを定義し、転送する部品の数に応じて部品のレコードを追加します。処理を送信する前に、処理詳細リストで部品を選択し、そのレコードを編集することもできます。システムが詳細セクションに部品のレコードを表示するので、そこで必要なら転送関連の情報を編集します。

複組織セキュリティを使用している場合、[クイック倉庫間転送]フォームを使用した調達要求なしの倉庫間部品転送ができるのは、部品を転送する倉庫が同じ組織内にあり、部品は共通の組織に属し、組織が同じ通貨を使用している場合のみです。

購買要求なしで部品を転送するには:

  1. [機材] > [処理] > [クイック倉庫間転送]を選択します。
  2. 次の情報を指定します。
    詳細転送
    転送の説明を指定します。
    転送元倉庫
    部品の転送元の倉庫を指定します。

    [転送元倉庫]に[デフォルト棚]の定義があると、システムは転送の[元棚]に[デフォルト棚]を挿入します。 [在庫数]には転送[元棚]が基になった[コア数量]が入ります。[]にも値が挿入されます。

    転送先倉庫
    部品を転送する先の倉庫を指定します。
  3. [部品を追加]をクリックします。
  4. 次の情報を指定します。
    部品
    転送する部品を指定します。転送の[元棚]と[先棚]、[ロット]、[価格]、[在庫数]が自動挿入されます。選択した[部品]がコアトラッキング部品の場合、システムは[転送コア数量]を有効にします。 [コア数量]には[転送元棚]で修理用として置かれていた部品の数が入ります。

    [在庫数]に表示される値は、指定した転送[先棚]と[ロット]で現在、使用可能な部品の数量を示します。 これは現在、作業オーダに割り当てられている部品の数を[在庫数]から引いたものと等しくなります。

    転送[元棚]を削除すると、システムは[ロット]をクリアし、次に[転送元倉庫]の[在庫数]と[コア数量]を計算します。 これは[転送元倉庫]の全棚にある部品の総数です。

    システムは[コア数量]を、[転送元棚]にある修理用の数と、修理可能コア作業オーダの[修理部品]ページで割り当てられた部品数と、現在、外部修理要求の下にある部品数の差分として計算します。

    条件
    部品が条件トラッキングの親部品の場合は条件を指定します。選択した部品が条件トラッキングの子部品であれば、[条件]は自動挿入されます。
    元棚
    必要に応じて部品の転送元の棚を変更します。[元棚]を変更すると、部品は削除されます。
    先棚
    必要に応じて部品の配送先の棚を変更します。転送[先棚]を変更すると、部品は削除されます。
    ロット
    必要に応じて転送する部品のロットを変更します。[ロット]を変更すると、部品は削除されます。
    価格
    必要に応じて転送する部品の価格を変更します。[価格]を変更すると、部品は削除されます。

    PRICELEVの設定がSの場合、[価格]には転送先倉庫の部品の基本価格が自動挿入されます。

    資産ID
    転送する部品に関連付けられた資産を識別するコードを指定します。資産トラッキング部品の場合、システムは[資産ID]を有効にします。 このときは[転送在庫部品数]または[転送コア数量]に値を指定する前に、部品の資産ID番号を指定する必要があります。
    転送在庫部品数
    [転送元倉庫]で使用可能な部品の数量から転送する数を指定します。

    部品が資産部品の場合、転送できるのは一度に1部品のみです。システムは資産部品の転送数量に「1」を自動表示します。[在庫数]には倉庫や棚、ロットで使用可能な部品数が表示されます。

    転送コア数量
    [転送元在庫]で修理用とされた部品の数量から、転送する部品の数を指定します。

    値を指定できるのは[転送在庫部品数]または[転送コア部品数]のどちらか一方のみです。 両方は指定できません。[転送在庫部品数]、あるいは[転送コア数量]のどちらかに値を指定すると、もう一方のフィールドは指定できなくなります。

    [転送コア数量]を指定すると、システムは転送の[元棚]と[先棚]、[資産ID]、[シリアル番号]、[ロット]、[有効期限]をクリアします。各フィールドの値は手入力で指定する必要があります。

    [転送先倉庫]に[デフォルト棚]の定義があり、[転送コア数量]に値の指定がない場合、システムは転送[先棚]に[デフォルト棚]を挿入します。

    [転送先倉庫]の部品に対して[デフォルト棚]の定義がなく、[転送コア数量]にも値の指定がない場合、システムは[転送先倉庫]で部品に複数の棚倉庫レコードが定義されているかどうかをみて転送[先棚]を判断します。[転送先倉庫]の部品に複数の棚在庫レコードの定義があるとき、転送[先棚]は空欄になります。[転送先倉庫]の部品に対する棚在庫レコードの定義が1つだけなら、システムはその棚在庫レコードにある[]を転送[先棚]に挿入します。

  5. [リストに追加]をクリックします。
  6. [処理を送信]をクリックします。システムは転送元と転送先の倉庫の使用可能数量を即座に更新します。