購買オーダ自動生成について
購買担当者として相応の権限を持つ設定のユーザなら、ステータスが未完了、印刷準備完了、承認済、または同等のユーザコードを持つ既存の購買要求から、[POを生成]フォームで購買オーダを自動生成できます。
既存の購買要求から購買オーダを生成したり承認したりする権限をユーザに与えるには、[ステータス承認]フォームでPORDエンティティの生成に対して適切なステータス変更承認を作成する必要があります。また生成された購買オーダに割り当てる未完了、印刷準備完了、承認済のステータスと同等のユーザコードを作成することもできます。
購買オーダを生成、あるいは承認するには、[ユーザ]フォームの[購買オーダ]または[PO承認]に対し、購買オーダ明細かヘッダレベルで十分な金銭承認限度額を持っている必要があります。
承認限度がヘッダと明細のどちらのレベルで設定されるかはインストールパラメータLIMITLEVが決定します。システム管理者は[購買オーダ]または[PO承認]に対するLIMITLEVを[インストールコード]フォームでヘッダレベル、明細レベルのどちらかに設定できます。
購買オーダ明細またはヘッダレベルで承認限度額を超える購買オーダを作成しようとしても、システムは購買オーダを生成しません。
購買オーダ自動生成のシナリオは購買オーダヘッダと明細の両方に適用されます。LIMITLEVが[購買オーダ限度額]のヘッダ、明細どちらのレベルに設定かに関わらず、そのシナリオは変わりません。
更にインストールパラメータASSETASSの設定がPで、オブジェクトに関連付けられていない[資産使用]トラッキング部品が承認済みの購買要求明細に含まれている場合、[資産使用]トラッキングの各部品に対する資産を作成する必要があります。
購買オーダを自動生成すると、複数の購買オーダが生成される場合があります。[POを生成]フォームで指定した検索基準に基づいて、倉庫、仕入先の複数の組合せで購買要求明細が返されます。[POを生成]を選択すると、倉庫/仕入先の組合せごとに異なる購買オーダが生成されます。次のテーブルはこの概念を表します。
購買要求番号 | 明細 | 倉庫 | 仕入先 | 作成されるPO |
---|---|---|---|---|
10000 | 1 | 倉庫1 | 仕入先1 | 10000 |
10000 | 2 | 倉庫1 | 仕入先1 | 10000 |
10001 | 1 | 倉庫2 | 仕入先1 | 10001 |
10002 | 1 | 倉庫1 | 仕入先2 | 10002 |
10002 | 2 | 倉庫2 | 仕入先2 | 10003 |
購買要求の明細に外部で修理する修理可能部品が含まれ、その部品に自動割当処理からも[修理詳細]ポップアップからも割り当てられた修理詳細が存在しない場合、外部修理明細は次のように処理されます。
- 購買オーダオプションの[POステータス]が[未完了]なら、新しいか既存の購買オーダに外部修理部品が追加されます。
- 購買オーダのステータスが[印刷準備完了]のときは、新しい購買オーダに外部修理部品が追加されます。
- 購買オーダのステータスが[承認済]の場合、[承認済]の購買オーダが修理詳細を持たないことは有り得ないので、購買オーダが新しくても既存でも外部修理部品が追加されることはありません。
外部修理部品明細に修理詳細が割り当てられてると、購買オーダを生成するとき、新しいか既存の購買オーダに外部修理部品が追加されます。購買オーダが[承認済]になると、部品の在庫レコードでは部品の[要求数量]が[コア数]から[仕入先側数量]に移されます。また部品の棚在庫レコードでも[コア数]から削除されます。