手順3:受領待ちPO明細の検索(梱包伝票は省略)

PO受領ヘッダを作成したら[使用中品目]ページで受領待ちのPO明細を検索します。受領ヘッダに購買オーダを指定すると、その購買オーダにある受領待ち部品品目がすべて表示されます。受領ヘッダで仕入先と倉庫を指定すると、その仕入先と倉庫の組合せに対する全購買オーダの受領待ち部品品目がすべて表示されます。

資産トラッキング部品を受領する場合、システムは部品の数量を1として表示します。たとえば資産トラッキングのモータ5個を受領するとき、モータは5つの別々の品目として表示されます。

  1. [機材] > [処理] > [PO受領]を選択します。
  2. PO明細を検索する[PO受領]を選択し、[使用中明細]タブをクリックします。
  3. [部品を検索(梱包伝票を省略)]をクリックします。PO受領ヘッダの指定情報に基づいて、[使用中明細]リストに受領待ち部品品目が挿入されます。

    受領している部品の購買オーダ品目が多設備作業オーダに関連付けられる場合は、購買オーダ品目の値から[設備]、[設備組織]、[関連作業オーダ]が自動挿入されます。これらは保護されています。

    複数の部品を取得するには、[複数の部品を取得]をクリックして取得する部品を選択します。オプションで、[受領数量(単位)] を変更します。

    [使用中品目]リストから個々の品目を削除するには、リストから品目を選択し、[品目を取消]をクリックします。レコードが取り消され、[使用中品目]リストは更新されます。明細は受領待ち状態のままになるので、将来のPO受領に追加することができます。

    複数の明細を削除するには、[複数明細を取消]をクリックします。

    [使用中品目]リストから削除した個々の品目を元に戻すには、[品目取消を元に戻す]をクリックします。品目のステータスが[取消済]の場合、システムはステータスを[未完了]に変更します。

  4. 品目の詳細を指定する部品品目を選択します。[使用中品目詳細]の購買オーダからの[条件]を含む部品情報をシステムが挿入します。

    インストールパラメータ PDRCPTTO の設定が WO の場合、[WO向け] が選択されます。PDRCPTTOが[保留]に設定されている場合、[WO向け]は選択されません。

    ロットでトラッキングされる部品の場合、[ロット使用]が選択され、保護されます。

  5. 品目ごとに受領した部品数を確認するか、必要に応じて受領の部品ごとの情報を編集します。
  6. 次の情報を指定します。
    修理条件
    部品が外部修理品か、条件トラッキングされているかどうかなどの修理条件を指定します。
    部品の棚番号を編集します。

    部品レコードで在庫にある部品にデフォルト棚を指定した場合、[]には指定のデフォルト棚が自動挿入されます。

    部品が外部で修理され、条件でトラッキングされる場合、システムは、[]に修理条件に関連付けられている部品のデフォルト棚を挿入します。

    HELDBINS組織オプションの値によっては、[]が必要となり、オプション選択、または保護できます。

    受領数量(測定単位)
    システムは[受領数量(測定単位)]に実際に受領した部品の数を挿入します。[受領数量(購入単位)]は、実際に受領した品目数量が購入単位で表され、変更はできません。

    たとえば品目を1ケース受領したとします。1ケースに12個の品目が入っているとき、システムは[受領数量(測定単位)]に12を表示します。[受領数量(購入単位)]には1が表示されます。

    部品を発注した数量と受領した数量が合わないときは受領数量を編集します。[受領数量(測定単位)]を編集するには、使用中品目リストから編集する品目を選択します。[使用中品目詳細]に品目の情報が自動挿入されます。

    オーダの一部のみを受領する場合、その機材は受領してレコードを保存します。残りが到着したら、新しい[PO受領]を作成して購買オーダを閉じます。最初のPO受領を変更することはできません。

    受領する部品が資産でトラッキングされている場合、システムは各資産部品ごとに別の品目を作成し、[受領数量(測定単位)]に1を挿入します。このとき、受領する各部品には[資産ID]を指定する必要があります。

    コア棚の同じロットから割り当てられたコアトラッキング部品を外部仕入先の修理から受領する、あるいは廃棄する場合、システムは受領の各部品ごとに1品目を作成します。[受領数量(測定単位)]には購買オーダからの部品の受領待ち数量が挿入されます。外部修理部品がコア棚内の複数のロットから割り当てられている場合も、システムは受領の各部品/ロットの組合せごとに1品目を作成します。ただし[受領数量(測定単位)]は挿入されません。

    システムは購買オーダ品目からの部品数を購入単位で[購入単位別数量]に挿入します。

    資産トラッキング部品の場合、部品の[受領数量(測定単位)]は購買オーダの受領待ち数量を超えることはできません。資産トラッキングでない部品は、インストールパラメータOVERRECVの設定が[はい]であれば、購買オーダの受領待ち数量以上の[受領数量(測定単位)]が可能です。OVERRECVを[いいえ]に設定した場合、[受領数量(測定単位)]が購買オーダの受領待ち数量を超えることはできません。

    修理価格
    仕入先が外部修理する予定のコアトラッキング部品であれば、仕入先が部品を修理るす価格を指定します。

    [修理価格]はインストールパラメータRPPRCCALの設定が[はい]で、外部修理購買オーダ明細のコアトラッキング部品の場合のみ有効です。インストールパラメータRPPRCCALが[いいえ]に設定されている場合は、コアトラッキング部品であるかどうかに関わらず、[修理価格]は指定できません。

    コアトラッキング部品では[廃棄数量]が有効になり、[ロット]は指定できなくなります。

    資産タイプ
    資産トラッキング部品の場合は、受領する部品の資産タイプを指定します。
    部門
    受領する部品の部門を指定します。

    資産トラッキング部品には[資産ID]と[部門]を指定する必要があります。このフィールドはインストールパラメータASSETASS、AUTOANUMの設定次第では自動挿入されることもあります。

    インストールパラメータASSETASSの設定が「購買オーダ」を表すPなら、受領する部品の購買オーダを作成する際、資産トラッキング部品に対して資産が作成されます。この資産はすでに受領する部品と関連付けられています。それで[部品を検索]をクリックすると、[資産ID]、[資産タイプ]、[資産組織]、[部門]が自動挿入され、保護されています。インストールパラメータASSETASSが「受領」を表すRに設定されているときは、資産トラッキング部品ごとに関連付ける資産を受領時に作成し、[資産ID]、[資産組織]、[部門]を指定する必要があります。[資産タイプ]も必須です。その資産のシステムタイプが[資産タイプ]に自動挿入されます。

    インストールパラメータAUTOANUMの設定が[はい]の場合、[部品を承認]をクリックすると、各[資産ID]に資産番号が自動指定されます。

    製造元ロット
    受領する部品の製造元ロットを指定します。
    有効期限日
    受領する部品の有効期限日を指定します。
    返品数量
    部品の返品数量を指定し、受領の部品の返品処理を作成します。[返品数量]を指定すると、[返品理由]が使用可能になります。[返品数量]と[返品理由]を指定しておいて[全部品を承認]をクリックすると、システムは仕入先の全品目タイプ(直接機材、資産トラッキング部品、コアトラッキング部品)に対して1つの承認済返品処理を作成します。
    ロット
    受領する部品のロットは必要に応じて指定します。

    LOTNRGの設定が各受領ごとにロット番号を生成するP、または資産トラッキング部品にのみロット番号を生成するTの場合、部品を受領する際に[ロット]が自動指定されることはありません。部品にロットを指定するか既存のロットを選択することは可能です。ロットを指定しない場合、[部品を承認]をクリックすると、その部品のロットが生成されます。

    新しいロットを指定すると、システムが指定のロットに新しいロットレコードを作成します。このロットは[ロット]の検索で選択できるようになります。

    LOTNRGが[-]に設定されている場合、システムは既存のロット検索を基準にロットを検証します。ただしインストールパラメータSHOWLOTの設定がNなら、インストールパラメータLOTNRGの設定とは関係なくロット番号は生成されません。[ロット]は非表示になり、データベース内の[ロット]にはアスタリスク(*)が自動挿入されます。

    コアトラッキング部品を受領するとき、[ロット]は使用できません。

    資産ID
    資産トラッキング部品には、関連付ける資産を識別するコードを指定します。[資産組織]は自動挿入されます。
    廃棄数量
    コアトラッキング部品の場合、修理不能で廃棄する部品の数量が指定できます。
    印刷数量
    受領する部品に対して印刷するラベルの数を指定します。

    [印刷数量]の値は、[部品]フォームの[倉庫]タブにある[デフォルトラベル印刷数]の設定に基づいて自動設定されます。

    オプション 説明
    [ラベルなし]に設定 [印刷数量]はNULLに設定されます。
    [単一ラベル]に設定 [印刷数量]は1に設定されます。
    [品目ごとにラベルを印刷]に設定 [印刷数量]は[受領数量(測定単位)]と等しくなりますが、[印刷数量]は必要に応じて変更することができます。[印刷数量]を変更しても[受領数量(測定単位)]には影響しません。

    [ラベルを印刷]をクリックして受領する部品のラベルを印刷します。システム構成と指定の[印刷数量]に基づいてラベルが印刷されます。

  7. 受領にある部品の部品詳細を編集し終えたら、[送信]をクリックします。
  8. [使用中品目]リストを確認し、[全部品を承認]をクリックします。

    外部修理品目の受領を承認すると、部品の在庫レコードでは[仕入先側数量]から[在庫数]に部品の[受領数量]が移されます。在庫レコードでは[廃棄数量]は[仕入先側数量]から差し引かれますが、[在庫数]には追加されません。

    資産トラッキング部品の場合、関連資産のステータスは[購入済/倉庫内]に更新されます。資産トラッキング部品を廃棄するときは、関連資産のステータスは[回収済]に更新され、階層内に子資産があればそのステータスも[回収済]になります。

    [受領数量]と[廃棄数量]を指定すると、システムは受領と廃棄の処理の両方にタイプRECVの処理品目を1つ作成します。

    1品目の[設備]に[全設備]を選択すると、多設備の作業オーダと関連付けられた各[関連作業オーダ]活動に対してヘッダと品目の処理が作成されます。多設備作業オーダの設備ごとに適切な部品数を受領するために各処理が使用されます。各処理の数量は[受領数量(測定単位)]を多設備作業オーダの設備数で割った商です。均等に分配できない受領数量の余りが出れば、[作業オーダ]フォームの[設備]ページの最後の設備レコードに適用されます。

    ある特定の[設備]レコードを選択すると、選択した[設備]と活動に関連付けられた[関連作業オーダ]に対する処理が作成されます。

    ある品目の[設備]で[WOヘッダ設備]を選択すると、その購買オーダ品目の作業オーダのみに処理が作成されます。

    外部修理品目の受領を承認するとき、それが条件トラッキング部品でも、システムは修理条件部品ではなく、購買オーダ品目部品の[仕入先側数量]を更新します。[在庫数]は購買オーダ品目部品ではなく、修理条件部品に対して更新されます。また受領済みの資産トラッキング部品の場合、関連付けられた資産のステータスは[購入済/倉庫内]に更新されます。資産トラッキング部品を廃棄すると、関連付けられた資産のステータスは[回収済]に更新されます。