データウェアハウスのインストールパラメータの設定

データウェアハウスのインストールパラメータを設定して、ETLドライバがデータを保存するデータマートを指定します。インストールパラメータとデータウェアハウス実行パラメータは、ETL処理がシステムからデータを抽出する日付の範囲を計算して、抽出されたデータをデータウェアハウス内の指定されたデータマートに保存するために連動して働きます。

具体的には、データウェアハウスのインストールパラメータは、ETL処理がデータをロードする対象とするシステムモジュールを示します。データウェアハウスの実行パラメータは、データウェアハウスのデータのロードと削除に使われるロードタイプ(完全または増分)の日付の範囲を決めます。

以下にデータウェアハウスのインストールパラメータを表記します。

インストールパラメータ 説明 ETLモジュール テーブルの値
DWLABOR 記録済み労働時間や可能労働 LABOR 職能、作業時間タイプ、社員、作業オーダ
DWMATL 日次機材処理 MATL 日次機材処理、倉庫、仕入先、作業オーダ
DWPARTS 1日当りの部品と倉庫の値 部品 SDS用とPDS用の部品、購買オーダ、仕入先、クラス、倉庫
DWORDERS 購買オーダとオーダ明細 ORDERS 購買オーダ、オーダ明細タイプ、倉庫、仕入先、オーダの部品クラス
DWSTATUS 1日当りのステータス変更 ステータス エンティティとステータスの変更
DWWARNTY 保証請求の累計値 保証 設備、仕入先、保証請求
DWWORK 作業オーダの累計値と1日当りの値 WORK 設備、サービス依頼、作業オーダ、予算、作業オーダコスト

上のパラメータは、それぞれ特定のデータマートを示しています。たとえば、DWLABORというパラメータは、ETLが職能、作業時間タイプ、社員、作業オーダのデータを抽出する対象となるLABORというETLモジュール(データマート)を示しています。

各パラメータ/データマートの設定には、必要に応じて適切な値を指定します。また、データウェアハウスパラメータの設定値を変更して、データマートへのデータのロードの有効/無効を、一時的に切り替えることもできます。

  1. [管理] > [セキュリティ] > [インストールパラメータ]を選択してください。

    クイックフィルタを使用して、インストールパラメータレコードリストをフィルタリングし、データウェアハウスのインストールパラメータのみを表示します。

  2. 設定を入力するデータウェアハウスパラメータを選択して、[詳細情報]タブをクリックします。
  3. 以下のデータマートの[]の設定のどれかを選択します。
    オプション 説明
    オン データマートが有効で、ETL処理によって[データウェアハウス実行パラメータ]フォームの「ロード開始日」に入力された日付に基づいて、データマートにデータをロードすることを示すために指定します。

    各パラメータの[値]の設定は、デフォルトではオンになっています。

    オフ データマートが使用中でなく、ETL処理によってデータをロードしないことを示すために指定します。

    データマートをオフに設定にした場合、このパラメータをオフに設定した時点で選択中のデータマートにロードされているデータは、そのままデータマートの中に残ります。

    切り捨て ETL処理により、データマートの各テーブルを切り取り、(パラメータをオフに設定した場合と同様に)[データウェアハウス実行パラメータ]フォームの「ロード開始日」に入力された日付以降になっても、データマートにデータがロードされないようにすることを示すために指定します。

    オフ切り取りはどちらもETL処理によってデータマートにデータがロードされないようにするので、データウェアハウスパラメータの設定を切り取りからオフに変更しても、データマートには影響ありません。この設定を切り取りからオンに変更すると、データマートのロード処理が有効になり、ETLによりデータマートにデータがロードされるようになります。

    データウェアハウスのインストールパラメータを[オン]にした場合には、ETLが任意のデータマートをロードできるように、ジョブ設定フォームでDWTLドライバを有効にする必要があります。

    ただし、パラメータをオフ切り捨てに設定した場合には、DWTLドライバの設定にかかわらず、そのパラメータは仕様どおりに機能します。

  4. [レコードを保存]をクリックします。